VALUE
価値提供
様々な連携による
音声バイオマーカーの
ご提供
音声バイオマーカーは、“より安心して、いきいきと健康に人生を過ごす” 環境づくりに取り組まれる企業や団体、健康保険組合や自治体、あるいは普段から健康相談をされる薬局や介護施設などを通じご提供していきます(*医療機関向けサービスはメディカル領域をご覧ください)。ご利用の目的や場面などに応じて、ご提供や連携方法、 表記方法を含め、音声バイオマーカーがより多くの方にご活用いただけるためのサービスを構築いたします。わたしたちは、音声バイオマーカーを幅広くご利用いただくことを通じて、「より安心して、いきいきと健康に人生を過ごせる社会づくり」に貢献していきたいと考えています。

VOISLOGとは
VOISLOG® は、あなたの声から健康状態を見守る革新的な音声解析プラットフォームです。日常会話などの音声を分析し、ストレスや睡眠の質、さらには認知機能まで、幅広い健康指標(音声バイオマーカー)を推定する機能を提供します。スマートフォンアプリやリモート会議ツールと連携し、簡便かつ気づかないうちに健康チェックをすることもできるので、忙しい方にも最適です。VOISLOG® があなたの声を「健康の声」に変え、より豊かな生活をサポートします。

2025 年12 月現在、ストレス(精神機能)「VOISLOG® Miシリーズ(Mind)」をサービス提供中です。その他、認知機能「VOISLOG® Co シリーズ(Cognitive Function)」、睡眠機能「VOISLOG® Sl シリーズ(Sleep Function)」、口腔嚥下機能「VOISLOG® Or シリーズ(Oral Function)」等、健康機能の低下リスクを「見える化」するサービスを順次リリース予定です。
なお、VOISLOG® は音声解析によって健康状態を見守るプラットフォームであり、医療機器ではありません。
VOISLOG Platform
VOISLOG® の音声解析プラットフォームでは、音声取得のためにスマートフォンのブラウザや、リモート会議ツール等のバックグラウンドで動作するなど、様々な形態でご提供しています。
活用シーン
企業・団体

従業員×音声バイオマーカー。日々の業務における出退勤記録時やリモート会議ツールを利用し音声で心のコンディションをチェック。ご本人ならびに権限を持つ管理者、専門家(産業医)などが閲覧することにより、早期の段階からセルフケア、ラインケア、メディカルケアなど適切な対応につなげられます。これにより、心のコンディションを整え、休職・離職、事故発生などインシデント発生リスク低減等の人事労務管理に役立てたり、福利厚生サービスに応用いただけます。
運輸業

ドライバー×音声バイオマーカー。日常業務における出退勤時の点呼点検を音声でチェック。変調がきっかけとなる交通事故発生リスクの傾向分析等にお役立ていただけます。また、ご本人ならびに権限を持つ管理者や専門家(産業医)などが閲覧することにより、早期段階からリスク最小化に直結する適切な対応につなげる足掛かりとして活用いただけます。
介護施設

利用者×介護職員×音声バイオマーカー。「介護施設」の介護職員さまが、利用者さまのケアの際に音声計測を行い、心のコンディションを可視化し、利用者さまが安心して心穏やかに生活する環境づくりに貢献します。また、利用者さまに限らず、職員さまの日々のセルフケアにご自身の音声計測からの心身の状態に関する傾向分析も効果的です。
コールセンター

オペレーター×音声バイオマーカー。AI 導入により、有人対応内容の高度化により、クレーム対応など複雑な感情労働によるストレスが原因となりメンタル不調となる場合、変調を早期発見し、ラインケアを行うことで離職防止を支援します。
様々な機能
日頃から音声バイオマーカーを用いることで、様々な機能をご提供し、心身の健康管理にお役立ていただけます。
● 精神機能|Mi シリーズ
「精神機能|Mi シリーズ」は、「心の状態」を見える化することにより、心の健康状態を把握することにお役立ていただけます。人は喜び、悲しみ、怒りの感情など、その時々で様々なことを心で感じています。そのような心で感じていることを声から分析し、“心の状態” を定量化する技術(VOISLOG® Mi-1 [旧:MIMOSYS®])を提供しています。
VOISLOG® Mi-1では、今の心の状態を表記する「元気圧」と2週間の結果に基づき傾向や流れがわかる「心の活量値」、 さらに心の活量値を統計処理で簡単に把握できる「こころ指数」として出力します。
自分自身では気づくことのない心の状態を見える化することで、少しコンディションが落ちている時は、
自らゆっくり休みを取る・気分転換するなどのセルフケア、友人、同僚、家族などとのコミュニケーションによるケア、
必要に応じて医療機関を受診するメディカルケアなどを通じ、様々な症状がでる前、あるいは悪化する前の対処が可能となります。
将来的には、心だけでなく、音声バイオマーカーで、頭や体の状態の一部を声から見える化できることを目指しています。
● 認知機能|Co シリーズ
「認知機能|Co シリーズ」とは、たとえば記憶力や注意力、判断力など、脳機能のうち認知機能の状態を指し、それらを見える化することで、頭の状態を健康に保つことにお役立ていただけます。認知機能は、本人でも気づかないほど緩やかに低下する場合があり、中長期的なモニタリングを行わないとその変化を自覚することは難しいとされています。定型文または日々の生活で発せられる声の分析から、認知機能の状態を定量化する技術(VOISLOG® Coシリーズ : Cognitive Function)を提供予定です。
VOISLOG® Coシリーズでは、3秒以上長く発声することによる「声の安定性」や、任意の単語を短時間にできるだけ早く繰り返し発話し、「発声リズム」を分析することで認知機能スコアを出力します。
● 睡眠機能|Sl シリーズ、口腔嚥下機能|Or シリーズ
「睡眠機能|Sl シリーズ」「口腔嚥下機能|Or シリーズ」は、発する声に現れる変調から将来的に疾患と関係するとされる予兆を見える化することで、睡眠の質(睡眠時呼吸機能)や、食べ物や飲み物を飲み込む一連の動作(口腔嚥下機能)など、体の状態を健康に保つことにお役立ていただけます。睡眠機能としては、昨今の「睡眠の質」として取り上げられる眠りの深さや睡眠時に無呼吸状態となる変調を見える化します。口腔嚥下機能としては、口に入れたものを飲み込む一連の動作が低下傾向にある場合、発する声に表れる固有の変調を見える化します。定型文または日々の生活で発せられる声の分析から、睡眠機能や口腔嚥下機能の状態を定量化する技術(VOISLOG® Slシリーズ : Sleep Function、VOISLOG® Orシリーズ : Oral Function)を提供予定です。
採“血”と採“声”へ
これまでは年に一度の健康診断などにおける血液検査(採血)と、毎日、朝:起床から夜:就寝まで、 暮らしの要所で声を計測する「採声(さいせい)」をご提案します。
それにより、ご自身ではなかなか気づくことのできない状態変化や不調が把握でき、なるべく医療機関にかかる手前の状態での対処が意識的に行えるようになるからです。
自助努力としての生活習慣改善にはじまり、ご自身の心身の調子を整えるセルフケア、セルフリカバリー(自己回復力)向上、レジリエンス(復元力)向上など、声の調子から「生活の質(Quality of life - QOL)」向上に寄与できればと考えています。
技術提供
ヘルスケア向け音声バイオマーカー
(vocal Biomarker:以下、vBM) を
ご利用いただくため、以下のサービスを
ご用意しております。
VOISLOG for Healthcare Platform
1)音声AI モデル|AI Models
精神機能
Mind
出力1:
元気圧(即時値、100 段階):
その瞬間の心の状態を定量評価。計測時のこころのバランスを表します。
出力2:
心の活量値(2 週間傾向値、100 段階):
2 週間の音声計測による解析結果に基づく傾向値。過去2週間におけるこころの負担の蓄積を表します。
出力3:
こころ指数(10 段階):
心の活量値を統計処理で10 段階で簡単に把握します。
認知機能
Cognitive
VOISLOG® Co シリーズでは、3秒以上長く発声することによる「声の安定性」や、指定した文言を短時間にできるだけ早く繰り返し発話し、「発声リズム」を分析することで認知機能の低下リスクを評価します。
睡眠機能
Sleep
VOISLOG® Sl シリーズでは、指定した文言(4 種類程度)を話しかけていただくと、睡眠機能の低下リスクを評価します。
口腔嚥下機能
Oral
VOISLOG® Or シリーズでは、指定した文言(6 種類程度)を話しかけていただくと、口腔嚥下機能の低下リスクを評価します。
2)ヘルスケア向けアプリケーション|Applications for Healthcare
音声解析アプリ(読み上げ)
vAnalysis
「音声解析アプリ(読み上げ)|vAnalysis」
~ スマホでカンタン読み上げ解析 ~
朝夕の勤怠管理を声で行い、健康管理に役立てる
スマートデバイス等のブラウザを介して、ID とパスワードでログインすることで、➀入力(音声取得、2~3文言読み上げ)、➁処理(音声解析)、➂出力(解析結果)の3つの機能を利用できます。➂出力においては、元気圧、心の活量値、こころ指数の三種類の計測結果を、数値とグラフで2週間・月・年の単位で定量化し、閲覧できます。
音声解析アプリ(対話)
vBG App
「音声解析アプリ(対話)|vBG App」
~ 会議中の“自然な声” を自動解析 ~
解析ゼロ負担、日常業務の中でストレスや心身の変化を可視化
Zoom やMicrosoft Teams、Google Meet などのリモート会議ツール、または対面会議中にPC 上でバックグラウンド動作します。事前登録された本人の声のみを対象に、音声を自動解析します。これまで「忙しくて解析できなかった」「周囲の目が気になった」などの課題を解消し、対話シーンにおける自然な発話から、無意識のうちに心の状態を記録できる仕組みです。
主な仕様:
| ・対応OS: |
Windows / macOS (PC 用デスクトップアプリ) |
| ・対応ツール: |
Zoom、Microsoft Teams、Slack 、Google Meet、LINE、Webex by Cisco ※Google Meet、LINE、Webex はWindows のみ対応(順次拡大予定) |
| ・ネットワーク環境: | オンライン環境 |
| ・セキュリティ配慮: |
- 音声認識とは異なり文字情報や語彙等は一切加味しません。 - 他人の声は除外します。 - 音声ファイルは保存しません。 |
管理システム
vManagement
「管理システム|vManagement」
~ ブラウザから管理画面で各種設定可能 ~
管理者向けツールで、管理画面からユーザの新規登録や管理をはじめ、企業ロゴや読み上げ文言の変更などが行えます。
主な仕様:
・企業ロゴ 差し替え
・読み上げ文言変更
・アラートメール設定
・通知メール設定(リマインダー)
・データ閲覧機能(権限者のみ)
・ユーザ管理
他

+
個人レポート(月間)
Personal Report
これまでの解析結果は、数値とグラフで表示されていましたが、変調の早期発見には利用者自身の分析力が求められていました。今回の新機能では、当社研究部門のデータ分析ノウハウをはじめ、医師・産業医・保健師などの専門家の知見を活かし、月間の傾向をテキストでわかりやすく解説します。「気づき」を促し、セルフケアや職場でのラインケア等、健康支援に役立てることができます。

3)開発用API|WebAPI for Development
開発用API
WebAPI
「開発用API|WebAPI」
~ 音声バイオマーカーと御社サービスを連携 ~
開発者向けAPI により、御社サービスに音声バイオマーカー技術を連携することが可能です。
各vBM 技術をお客さまのアプリやサービス等に実装するため、オンラインでご利用いただけるWebAPI を提供するサービスです。 取得された音声データを、WebAPI に post いただくことによって、任意のvBM データを取得することが可能です。 なお、音声データ自体を取得および作成する機能や、取得したvBM データを格納するデータベースの構築などは、 お客さま側にてご対応いただく必要があります。
WebAPI で取得可能なヘルスケア向けvBM データは以下の通りです。
1.精神機能(VOISLOG® Mi-1:元気圧、心の活量値、こころ指数)
2.認知機能(開発中)
3.睡眠機能(開発中)
4.口腔嚥下機能(開発中)
ヘルスケア領域における導入事例
PSTは、ヘルスケア向け音声バイオマーカー技術を大学や研究機関、民間企業等に、個別の開発プロジェクトを通じ、提供しています。
エビデンス
精神・神経
ストレス(精神機能)
脳が受けたストレスは、反回神経(副交感神経)を介して声帯に伝えられます。共鳴腔で形成される「声色」は自分の意志で調整できますが、声帯の振動を意図的にコントロールすることはできません(不随意反応)。ストレスや不安に起因する不随意な声帯の強張り(声の固さなど)を特徴量として計測することで、ストレスやうつ症状を検出することができます。また、正常な「声らしさ」(ノイズとの乖離度)を音声波形から測るための特徴量も考案しています。具体的には、音声波形の粗さと複雑さを独自に定量化することで、声の明瞭さや快活さを計測する指標を開発しています。うつ傾向にある患者ではこれらの値が低下し、ノイズに近い特徴を示します。
- 学術論文
- 1. How much of an impact did COVID-19 self-isolation measures have on mentalhealth? (Asian Journal of Psychiatry. Dec 2020, Impact Factor:9.5)
( https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7556281/) - 2. Evaluation of emotional arousal level and depression severity using voice-derivedsound pressure change acceleration. (Scientific Reports 2021, Impact Factor:4.6)
( https://www.nature.com/articles/s41598-021-92982-7) - 3. Performance Evaluation of a Voice-Based Depression Assessment SystemConsidering the Number and Type of Input Utterances. (Sensors 2022, Impact Factor:3.9)
( https://www.mdpi.com/1424-8220/22/1/67) - 4. Evaluation of the severity of major depression using a voice index for emotionalarousal. (Sensors 2020, Impact Factor:3.9)
( https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7570922/) - 5. Effectiveness of a Voice-Based Mental Health Evaluation System for Mobile Devices:Prospective Study. (JMIR Formative Research 2020, Impact Factor:2.2)
( https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32554367/) - 6. Estimating Depressive Symptom Class from Voice. (International Journal of Environmental Research and Public Health, 2021 ImpactFactor:4.614)
( https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10002315/)
- 学会発表
- ・Study on Indicators for Depression in the Elderly Using Voice and Attribute Information, (Information and Communication Technologies for Ageing Well and e-Health, 14 June 2018, ICT4AWE 2017 Conference paper)
(https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-319-93644-4_7)
精神・神経
認知機能
「正常な声」を発するには、左右の声帯が隙間なく接触している必要があります。認知機能が衰えると、反回神経を介した声帯筋のコントロールが適切に行われず、声帯を安定して接触させることが難しくなります。結果として、原音の揺らぎや息もれするような声(気息性)が生じます(気息性は、長母音で計測する特徴量に現れます)。
また、運動機能の低下に関連して、発声の強弱やリズムが不安定になります(安定性は、繰り返し発話するフレーズで計測する特徴量に現れます)。
- 学術論文
- 1. Novel Screening Tool Using Non-linguistic Voice Features Derived from Simple Phrases to Detect Mild Cognitive Impairment and Dementia. (JAR Life, 23 Aug 2023)
( https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10450207/) - 2. Discrimination of mild cognitive impairment based on involuntary changes caused in voice elements. (Frontiers in Neurology, 21 June 2023, Impact Factor:3.4)
( https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fneur.2023.1197840/full)
- 学会発表
- 1. Pilot study to assess cognitive decline based on vocal analysis. (IUPESM World Congress on Medical Physics and Biomedical Engineering 2022)
- 2. Study of auto-detecting mild cognitive impairment using pauses in speeches during letter fluency tasks. (IUPESM World Congress on Medical Physics and Biomedical Engineering 2022)
- 2. Study of auto-detecting mild cognitive impairment using pauses in speeches during letter fluency tasks. (IUPESM World Congress on Medical Physics and Biomedical Engineering 2022)
精神・神経
睡眠機能
睡眠は脳と身体の回復に不可欠で、その質の低下は声の共鳴や明瞭さに影響します。音声を定型文で計測・解析し、共鳴の乱れや音質変化から特徴量を抽出・定量化することで、睡眠機能の低下リスクや睡眠の質を客観評価できます。
運動・呼吸
口腔嚥下機能
口腔や嚥下機能の低下は呼吸・構音の安定性に影響し、声の雑音や途切れ、明瞭さやリズムの乱れとして現れます。定型文や繰り返し文の発声を計測し、特徴量を定量化することで、発音の明瞭さやリズム、呼吸と発声の協調性を評価し、口腔嚥下機能の状態を客観的に把握します。




