VALUE
価値提供
様々な連携による
音声バイオマーカーの
ご提供
音声バイオマーカーは、“より安心して、いきいきと健康に人生を過ごす” 環境づくりに取り組まれる企業や団体、健康保険組合や自治体、あるいは普段から健康相談をされる薬局や介護施設などを通じご提供していきます(*医療機関向けサービスはメディカル領域をご覧ください)。ご利用の目的や場面などに応じて、ご提供や連携方法、 表記方法を含め、音声バイオマーカーがより多くの方にご活用いただけるためのサービスを構築いたします。わたしたちは、音声バイオマーカーを幅広くご利用いただくことを通じて、「より安心して、いきいきと健康に人生を過ごせる社会づくり」に貢献していきたいと考えています。
活用イメージ
企業・団体
従業員×音声バイオマーカー。日々の業務における出退勤記録時やリモート会議ツールを利用し音声で心のコンディションをチェック。ご本人ならびに権限を持つ管理者、専門家(産業医)などが閲覧することにより、早期の段階からセルフケア、ラインケア、メディカルケアなど適切な対応につなげられます。これにより、心のコンディションを整え、休職・離職、事故発生などインシデント発生リスク低減等の人事労務管理に役立てたり、福利厚生サービスに応用いただけます。
ドライバー業
ドライバー×音声バイオマーカー。日常業務における出退勤記録時、音声で心のコンディションをチェック。変調がきっかけとなる交通事故発生リスクの傾向分析等にお役立ていただけます。また、ご本人ならびに権限を持つ管理者や専門家(産業医)などが閲覧することにより、早期段階からリスク最小化に直結する適切な対応につなげる足掛かりとして活用いただけます。
介護施設
利用者×介護職員×音声バイオマーカー。「介護施設」の介護職員さまが、利用者さまのケアの際に音声計測を行い、心のコンディションを可視化し、利用者さまが安心して心穏やかに生活する環境づくりに貢献します。また、利用者さまに限らず、職員さまの日々のセルフケアにご自身の音声計測からの心身の状態に関する傾向分析も効果的です。
薬局
薬剤師×音声バイオマーカー。来局時に音声計測を行い、心身のコンディションを可視化し、薬剤師の立場から適切な健康指導の補助ツールとしてご活用いただけます。また、日常生活でも音声を入力いただくことで、コンディションをモニタリングができ、次回来局時の健康指導、疾病の予防、早期発見・対応などにお役立ていただくことで、より多くの生活者の皆さまの健康寿命延伸に貢献します。
様々なコンディショニング
日頃から音声バイオマーカー、すなわち音声計測により、「心・頭・体」のコンディショニングを目指しています。
●心のコンディショニング
「心のコンディション」を見える化することにより、心の状態を健康に保つことにお役立ていただけます。人は喜び、悲しみ、怒りの感情や興奮やくつろぎなど、その時々で様々なことを心で感じています。そのような心で感じていることを声から分析し、心の健康=「心のコンディション」として見える化する手段として、現在、“心の状態” を定量化する技術(MIMOSYS®︎)を提供しています。
MIMOSYS®︎では、今の心の状態を表記する「元気圧」と2週間の結果に基づき傾向や流れがわかる「心の活量値」、 さらに心の活量値を統計処理で簡単に把握できる「こころ指数」として出力します。
自分自身では気づくことのない心の状態を見える化することで、少しコンディションが落ちている時は、
自らゆっくり休みを取る・気分転換するなどのセルフケア、友人、同僚、家族などとのコミュニケーションによるラインケア、
必要に応じて医療機関を受診するメディカルケアなどを通じ、様々な症状がでる前、あるいは悪化する前の対処が可能となります。
将来的には、心だけでなく、音声バイオマーカーで、頭や体のコンディションの一部を声から見える化できることを目指しています。
●頭のコンディショニング(開発中)
●体のコンディショニング(開発中)
採“血”と採“声”へ
これまでは年に一度の健康診断などにおける血液検査(採血)と、毎日、朝:起床から夜:就寝まで、 暮らしの要所で声を計測する「採声(さいせい)」をご提案します。
それにより、ご自身ではなかなか気づくことのできない状態変化や不調が把握でき、なるべく医療機関にかかる手前の状態での対処が意識的に行えるようになるからです。
自助努力としての生活習慣改善にはじまり、ご自身の心身の調子を整えるセルフケア、セルフリカバリー(自己回復力)向上、レジリエンス(復元力)向上など、声の調子から「生活の質(Quality of life - QOL)」向上に寄与できればと考えています。
技術提供
ヘルスケア向け音声バイオマーカー
(vocal Biomarker:以下、vBM) を
ご利用いただくため、以下のサービスを
ご用意しております。
1)OEM向けクラウドシステム
各vBM技術を、迅速導入可能なアプリを含めたフロントエンドと、API連携が可能なバックエンドをクラウドシステムを、OEM提供するサービスです。
サーバ、API、データベース等を含めたバックエンドと、音声データ取得/結果表示が可能なWebアプリや各種アカウントの編集やvBMデータの一覧表示/ダウンロードが可能な管理Webアプリといったフロントエンドを、パッケージとして提供いたします。
異なる権限を与えることで階層化された各種アカウントをベースとし、様々な管理レベルの設定と、ユーザビリティにすぐれたUI/UXの利用が可能です。
OEM提供のため、各お客様にてロゴの設定など自由にご設定いただける機能も、フロントエンドに実装しています。
・OEM向けクラウドシステムで利用可能なヘルスケア向けvBMは以下の通りです。
1.心のコンディション(MIMOSYS®:元気圧、心の活量値、こころ指数)
2.頭のコンディショニング(開発中)
3.体のコンディショニング(開発中)
2)WebAPI
各vBM技術をお客さまのアプリ等に実装するため、オンラインでご利用いただけるWebAPI を提供するサービスです。 取得された音声データを、WebAPI に post いただくことによって、任意のvBM データを取得することが可能です。 なお、音声データ自体を取得および作成する機能や、取得したvBM データを格納するデータベースの構築などは、 お客さま側にてご対応いただく必要があります。
・WebAPI で取得可能なヘルスケア向けvBM データは以下の通りです。
1.心のコンディショニング(MIMOSYS®:元気圧、心の活量値、こころ指数)
2.頭のコンディショニング(開発中)
3.体のコンディショニング(開発中)
ヘルスケア領域における導入事例
PSTは、ヘルスケア向け音声バイオマーカー技術を大学や研究機関、民間企業等に、個別の開発プロジェクトを通じ、提供しています。
エビデンス
精神・神経 ストレス
脳が受けたストレスは、反回神経(副交感神経)を介して声帯に伝えられます。共鳴腔で形成される「声色」は自分の意志で調整できますが、声帯の振動を意図的にコントロールすることはできません(不随意反応)。ストレスや不安に起因する不随意な声帯の強張り(声の固さなど)を特徴量として計測することで、ストレスやうつ症状を検出することができます。また、正常な「声らしさ」(ノイズとの乖離度)を音声波形から測るための特徴量も考案しています。具体的には、音声波形の粗さと複雑さを独自に定量化することで、声の明瞭さや快活さを計測する指標を開発しています。うつ傾向にある患者ではこれらの値が低下し、ノイズに近い特徴を示します。
- 学術論文
- 1. How much of an impact did COVID-19 self-isolation measures have on mentalhealth? (Asian Journal of Psychiatry. Dec 2020, Impact Factor:9.5)
( https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7556281/) - 2. Evaluation of emotional arousal level and depression severity using voice-derivedsound pressure change acceleration. (Scientific Reports 2021, Impact Factor:4.6)
( https://www.nature.com/articles/s41598-021-92982-7) - 3. Performance Evaluation of a Voice-Based Depression Assessment SystemConsidering the Number and Type of Input Utterances. (Sensors 2022, Impact Factor:3.9)
( https://www.mdpi.com/1424-8220/22/1/67) - 4. Evaluation of the severity of major depression using a voice index for emotionalarousal. (Sensors 2020, Impact Factor:3.9)
( https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7570922/) - 5. Effectiveness of a Voice-Based Mental Health Evaluation System for Mobile Devices:Prospective Study. (JMIR Formative Research 2020, Impact Factor:2.2)
( https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32554367/) - 6. Estimating Depressive Symptom Class from Voice. (International Journal of Environmental Research and Public Health, 2021 ImpactFactor:4.614)
( https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10002315/)
- 学会発表
- ・Study on Indicators for Depression in the Elderly Using Voice and Attribute Information, (Information and Communication Technologies for Ageing Well and e-Health, 14 June 2018, ICT4AWE 2017 Conference paper)
(https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-319-93644-4_7)